ケッサリヤ ストゥーパ(仏塔)

  ケッサリヤストゥーパ(仏塔)は、お釈迦さまが80歳で故郷に向かわれたときも寄られたヴァイシャーリから入滅されたクシナガラの方向に行った途中にあります。リッチャヴィ族の人々が、お釈迦さまをお見送りに来られた場所でもあります。

 この仏塔は、マウリヤ朝時代(紀元前4~3C頃)に建てられ長い間忘れ去られて単なる土盛りと考えられていましたけど、1998年になって初めて考古学者が発掘調査して仏塔であることがわかり、現在も発掘が続けられています。南側はまだ山の状態。

 大きさは世界最大(元は直径122m。高さ45mでしたが1934年の地震により上部が崩壊し現在は高さ32m)で、ジャワ島のボロブドゥール仏塔(基壇の一辺が115m・高さ42m)より大きかったようです。周囲は、段状になっており部分的にある仏龕に仏像が納められていました。

 静かな田園地帯にあり、私が訪れたときはお客はほぼいませんでした。ぐるっと回ってから、山道をちょっと上がってみました。上からは広がる小麦畑が見渡せました。昨年末、弟子の哲悠が本山主催のインド仏跡参拝旅行で訪れた時、仏塔に上がった人が管理人に注意されスクワットをさせられていたと聞き驚きました。まだ整備がされてないので人を上げないようにしているようです

 

●写真 ①~④ネット内の写真。③仏龕に頭のない仏像が見えます。ここもイスラム教徒に壊されています。④グーグルマップの航空写真。⑤元はこうなっていただろうという構造写真。⑥~⑰自分の写真。⑭⑮管理棟裏の大きな樹の下にある飯屋。管理(受付)人たちとチャイを飲みました。⑯⑰ここで食べた昼食。チャパティとカレー。毎度同じでしたけど、おいしくいただきました。⑱最近のネットの写真。何事でしょうか、多くの人が仏塔に上がっています。摩訶不思議なインド大陸。