💛   高宕山と高宕観音堂

 高宕山(標高330m)は富津市と君津市にまたがっており、尾根伝いが両市の境界線になっています。主な登り口が、君津市側にあるため君津市の扱いがほとんどですけど、高宕観音堂の住所は富津市宇藤原です。どこの登山口からも頂上までは約1時間かかるようです。鹿野山のように車でほぼ頂上にまで行けてしまう山と違い自分の脚で登るしか方法がありませんので、標高のわりには奥深さを感じられます。石射太郎登山口からのルートはアップダウンがあり、植生、景色の変化が楽しめますので大変魅力的でした。山頂付近にある高宕観音堂(行基や源頼朝が訪れた伝説がある)や、開けた山頂からの大自然をご覧になりたい方にはおすすめです。

 写真①~③頂上からの眺め、霞んでなければ富士山も見えますのに。③マザー牧場の菜の花畑。④~⑦高宕観音堂。⑧~⑩途中でのスナップ。


💛富津岬 明治百年記念展望塔

富津岬の先端に明治百年記念展望塔があります。(昭和46年建設、高さ21,8m、五葉松のかたち)展望塔の上からは、雄大な富津岬の砂嘴地形や、360度のパノラマを楽しむことができます。見えるところは大まかに西から時計回りで、富士山(西)→丹沢→横浜→川崎コンビナート→スカイツリー(北)→風の塔→アクアライン→新日鉄→富津市役所(東)→房総南部→洲崎(南)→大島→三浦半島です。 

 

富津岬は、江戸時代には美しい形をした砂嘴でした。その後、第一海保が富津岬の先端に首都東京を防衛するためつくられたり、漁港の堤防ができたり、埋め立てが行われたり?で先端の形がずいぶん変形してしまいました。現在の岬の先端は記念展望台がある位置で、江戸時代に比べると約1,5kmも先端が後退しています。私たちが子どもの頃にはまだ第一海保まで歩いて渡れたのに残念です。

写真①展望塔 ②西側風景 ③東側風景 ④案内看板 ⑤江戸時代、伊能忠敬の地図 ⑥昭和22年の写真 ⑦昭和20年代 ⑧昭和49年 ⑨平成21年 ⑩地形図

 


💛“房州アルプス”

富津市南部にあります。“もみじロード”の鹿原林道入り口から入ります。約30分の上りの後、アルプス登山道を歩きます。ルートは、ほぼ平坦な尾根の縦走です。景色は、東側の山並みが遠くまで見えますが、西側は、遠くは見えません。最高峰は、無実山267mと、低いです。千葉県は、最高峰の愛宕山でも408mと全都道府県で一番低いですので仕方ありません。後半は、車道をひたすら歩きます。回って車に戻るまで、約10km、3時間半の行程です。感動は他のアルプスに比べて少ないです。日頃とは違う道を歩いてみたい方にはおすすめです。

写真①梨沢集落。②北北東に見える山。奥は鹿野山。③無実山山頂。④⑤登山道。⑥愛宕山頂。困ったことに自衛隊に占拠されてしまっています。⑦イノシシの檻の奥の尾根が登山道。⑧地蔵堂の滝。⑨ルートマップ。