🔶インド仏跡参拝の旅

 

 

ルンビニ

ルンビニは、ネパール南部にある村で仏教を開かれたお釈迦様の生誕地です。そこには、アショーカ王が巡礼し建てた石柱やお釈迦様が産湯をつかったという池があります。お釈迦様は摩耶夫人から生まれた後、七歩歩いて右手をあげ「天上天下唯我独尊」と言われました。巡礼者が世界中から集まってきていますが、現在、この地域をイスラム教のメッカのように発展させようとする壮大な計画が進められています。域内には中華寺、ドイツ寺、韓国寺等々、沢山の寺院が建立され続けています。中華寺の梵鐘には「人民幸福、南無大乗妙法蓮華経、佛日増輝」と記されていました。

カピラバストゥ

お釈迦様が王子として育ったカピラ城の場所は、ネパールのティラウラコットとインドのピプラーワーという二説があります。が、ピプラーワーからは、お釈迦様の遺骨と書かれた壺(写真)が発見されたり、「カピラヴァストゥ」という文字が刻まれた印章などが出土しており、後者が有力視されています。

 

『四門出遊』の話 - お釈迦様が、カピラ城の東門から出られたとき老人に会われ、南門では病人、西門では死人、南門では修行中の沙門に会われました。老、病、死をはじめとする「苦」の解決のため、29歳の時、お釈迦様は妻や息子を置いて出家されました。

前正覚山

正しい覚りを得る前の山。ここでお釈迦様は、覚りを得るため断食などの厳しい苦行を6年間続けられました。山の中腹に瞑想修行された洞穴があり、その前ではチベット僧が各国からの巡礼者に説法をされていました。苦行で骨と皮だけになられたお釈迦様は、肉体苦行が覚りへの道ではないとさとられました。

スジャータ村

ブッダガヤの尼連禅河をはさんだ対岸のこの村のスジャータという娘が、苦行で衰弱しきったお釈迦様に乳粥を捧げました。その後、体力を回復されたお釈迦様は河を渡り瞑想に入られます。村の奥のスジャータテンプルというところには、お釈迦様とスジャータの像が2ケ所あります。その他、この村には巨木やストゥーパなどがあります。

ブッダガヤ

お釈迦様が、さとりを得られてブッダ(サンスクリット語で目覚めた人の意味)となられた場所がある街。仏教徒にとって最も重要な聖地の一つのため、世界中から信者が集まってきています。そのためこの街には、チベット寺、中華寺、日本寺、ミャンマー寺、スリランカ寺等の多くの寺院ができています。

大菩提寺(マハーボーディ寺)

お釈迦様は、35歳の時、塔(高さ52m)の裏側にある菩提樹の下で瞑想され、さとりを得られました。またここには、沐浴された蓮池やアショーカ王の石柱等も見れます。

サールナート(鹿野苑)

鹿野苑の名でも知られるサールナートは、初転法輪の地であり四大仏跡の一つです。
初転法輪とは、お釈迦様が最初に5人の修行者に説法をされたことをいいます。「四諦・八正道」「中道」等を説かれました。ここは仏教教団発祥の地でもあります。

霊鷲山

お釈迦様は、さとりを開かれてから40年以上たち、やっとここで多くの弟子や菩薩の前で真実の教えを説かれました。それが『法華経』です。

「常在霊鷲山」ーお釈迦様は実は久遠の昔から仏様であり、この霊鷲山で人々を無上の仏道に入らしめ、仏の境地を得せしめようと念じ続けておられます。

霊鷲山の名前は、鷲に見える岩があり、鷲が住んでいたということでついています。

竹林精舎

竹林精舎とは、王舎城にあった僧院で、仏教で初めてつくられた寺院です。

ラジギール

ラジギール(ラージギル、ラージャグリハ)は、古代は王舎城といいマガダ国の首都として大変繁栄していました。霊鷲山や竹林精舎等があり、「法華経」や「無量寿経」が説かれた重要なところです。また、ジャイナ教のマハービーラが修行されたところでもあります。写真は、現在の街中の様子です。

シュラーヴァスティー 祇園精舎

平家物語の冒頭に「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」とある祇園精舎は、シュラーヴァスティー(舎衛城)という昔のコーサラ国の首都にあった寺院です。現在そこには、ストゥーパやお釈迦様が説法をされた香堂跡、仏教において2番目に尊いとされる「阿難菩提樹」等があります。

ヴァイシャーリー

リッチャヴィ族の住んでいたこの地域は、お釈迦様が何度も訪れ説法をとかれたところでもありますし、第2回仏典結集がおこなわれたところでもあります。また、レリックストゥーパといいお釈迦様の8つに分配された舎利がおさめられた仏塔跡(現在は基盤だけ)があります。ミャンマーから来られた僧侶達が修行してました。

ケッサリア

お釈迦様が最後の旅をされたとき、ヴァイシャーリーのリッチャヴィ族の人々と別れを惜しまれたところ。またカピラバストゥから出家されたとき、最初に剃髪されたところです。高さが45m、直径が120mの世界最大の仏塔があります。

クシナガラ

お釈迦様が、入滅された場所です。故郷をめざしておられたお釈迦様は、沙羅双樹の林の中で動けなくなり、頭を北に向け右脇を下につけてご入滅されました。80歳。

ナーランダー

ここは、仏教の大学があったところです。世界最古の大学で学生数は1万人以上、教師は1500人いました。9階建ての校舎と六つの寺院、七つの僧院がありました。唐代の僧、玄奘三蔵も5年間ここで研究に打ち込まれました。

ヴァラナシ

ヴァラナシは、ガンジス川の傍に位置するヒンドゥー教の大聖地です。初転法輪の地サールナートの南方約10km。早朝には、ガートから降りて沐浴しようとする方々が沢山見えました。近くには、死体焼き場があり次々と焼いて灰を河に流していました。夜には、数百人の人々がヒンドゥー教の儀式を見守っていました。

その他 "悠久のインド"