午前6時の鐘

 まだ、懐中電灯で腕時計の秒針を確認して鐘を撞いています。ほんのわずかずつですけど明るくなるのが早まっていまして、あと2週間もたてば灯りなしでも撞けるようになると思います。分針が見えにくい日には1分ずれて撞き始めることもありました。遠くには製鉄会社の明かりが見え、空には羽田空港に向かって飛んでいく飛行機が見えます。鳥や犬の鳴き声が聞こえ、フクロウが目の前を飛んでいくこともありました。鐘の音色は、不思議なことに湿度によって変わるようです。太鼓が湿気で皮が伸びるように鐘が膨らむのでしょうか。考えられませんけど。撞くテンポは、寒い日にはどうしても早めになります。