マハーボーディー寺院(大菩提寺)の仏足石です

仏足石とは、お釈迦さまの足跡を石に刻み信仰の対象にしたものです。起源は、お釈迦さまの入寂を知った阿難尊者の悲しむのを見て、そこにあった石に足形を残されたのが起源と玄奘三蔵の『大唐西域記』に記されているそうです。

仏教では、はじめ仏像はありませんでした。仏教徒は、仏塔仏足石法輪菩提樹法座等を、お釈迦さまの象徴として拝んでいました。お釈迦さまの具現化は恐れ多くしませんでした。

紀元前4世紀にマケドニアのアレクサンダー大王がインダス川流域まで遠征し多くのギリシャ人がガンダーラ地方にやってきて、ギリシャ彫刻文化と仏教の信仰が合体して仏像がつくられるようになりました。また同じ頃、マトゥラー地方(デリーの南)でもつくられ始めていました。仏像の起源は、その2地方です。

写真①~③大菩提寺塔の北側の仏足石。④⑤塔の西側の仏足石。⑥法輪。⑦英雄アレクサンダー大王。⑧ガンダーラの仏像。ギリシャ人のような顔つき。⑨マトゥラーの仏像。いかり肩。