漢字文字の変遷

 漢字は、約3300年前に殷王朝で発明され、その後の長い歴史の中で用途や書く道具の変化に合わせて形が少しずつ変化してきました。その流れを大まかにまとめると下のようになります。

 

 

  ①甲骨文字(こうこつもじ) (殷代・紀元前1200年頃)

   最古の漢字で、亀の甲や牛の骨に刻まれた占いの記録をしました。

 

  ②金文(きんぶん)     (周代・紀元前1000年頃)

   青銅器に鋳込まれた文字。儀礼・王命の記録等をしました。

 

  ③篆書(てんしょ)     (秦代・紀元前3世紀頃)

   始皇帝が「小篆」として統一した書体。現在でも印鑑文字として使われてます。

 

  ④隷書(れいしょ)     (漢代・紀元前後)

   小篆を簡略化し、筆で書きやすくした書体。「波磔(はたく)」が特徴。

 

  ⑤楷書(かいしょ)     (後漢~魏晋南北朝・3~6世紀頃)

   現在の標準的な漢字の形。正式文章に使われています。

 

  ⑥行書(ぎょうしょ)・草書(そうしょ)(魏晋南北朝以降)

   行書ー速く書けるようにした書体。 

   草書ーさらに簡略化した書体。

 

 現在、私たちが基本的に使っている文字は楷書体ですけど、漢字の歴史の中では南北朝の頃から標準になってきたもので、最も新しくできた書体です。それから約1500年以上ほぼ変ってきていません。そのため、千年以上前の中国の拓本をお手本にして習われている方が多いです。 

 

 

 法性寺では、昨日、写経の会が開かれました。冷たい風雨で足元の悪い中、いらしていただき誠にありがとうございました。大変楽しい集いになりました。次回は、令和8年2月7日(土)です。よろしくお願いいたします。

 

●写真 ①甲骨文字。②甲骨文字が刻まれた亀の甲羅。③金文。④金文が刻まれた青銅器。④金文。⑤篆書。⑥初めて統一王朝を樹立した始皇帝が、地域ごとに違っていた度量衡・貨幣等とともに文字もまとめました。⑦隷書。「波磔(はたく)」=文字が横長で左右の払いで波打つような運筆になっているのが特徴です。⑧楷書。⑨~⑪午前の写経の会の様子。午後は、もう少し参加者は多かったです。⑫⑬漢字文字の変遷の表。